魔法少女のみ扱える特別な道具。
変身アイテム兼武器。
コンパクトやステッキ、香水瓶、拳銃などその形状は多岐に渡る。

魔法道具には二つの魔法が込められている。

第一の魔法はどの魔法道具にも宿っている「適性者を魔法少女に変身させる力」である。

美少女に肉体を変化させると共に、魔法的な加護がかけられた衣装への転換、及び激しい戦闘に耐えられる肉体強化が組み合わせられて発動する。

瞬時に変身することも可能だが、女児向けアニメのような変身シーンを挟むことも出来る。
民衆へのアピールとしては有意義であるが、変身中は攻撃しないといったお約束は魔獣には通用しないという点は留意すべき。

第二の魔法は「適性者固有の力」である。

秘められた才能を開花させ、一人一人の力を存分に引き出せる貴方だけの特別な魔法。
この魔法は魔法少女としての顔であり、外見と合わせて印象を左右する非常に重要なものとなる。

個人の意思で選ぶことは出来ず、魔法道具の判断によって最も適した力を与えられる。

天使の口付けがない人間が使おうとすると魔法に適合出来ずに肉塊となる。
適性がある者でも、変身前に第二の魔法を使おうとすると、身体に大きな負荷がかかるので注意が必要。

自分のもの以外の魔法道具を武器として扱うことも理論上は可能だが、実質オーダーメイドであるために、本来の使い手用に調整されているものを無理に使う形になる。
そのためこちらも肉体への負担が大きく、基本的に非推奨とされる。

魔法道具は適性者の十五歳の誕生日に、いつの間にか手に握らされている。
製造者や構造、どうやって手元に届けられているかは未だに解明されていない。